STORY

新人レイヴンは腐敗した世界で生き抜く手段として、数々の依頼を引き受けていた。
護衛、破壊工作、テロ鎮圧…裏切りなど不意に訪れる危機にもそれが当たり前のようにミッションを完遂していった。
それにつれ、『クローム』、『ムラクモ』の2大企業よりさらに強大な力の存在を知る。
その末路にレイヴンが見たものは・・・

 

PROJECT PHANTASMA

『地下複合都市「アンバー・クラウン」に進入して欲しい』。
たったそれだけの文面の依頼を引き受けた後、一人の女性レイヴンに出会う。
彼女の一心の願いから「ウェンズディ機関」が極秘に進める人体と戦闘兵器の融合を目的とする「ファンタズマ計画」の阻止を協力することになる。
ミッションを遂行していくレイヴンの前に立ちふさがる、もう一人のレイヴン『スティンガー』との死闘の果てに訪れ利ものは・・・

 

MASTER OF ARENA

『大破壊』と呼ばれる最後の国家間戦争によって、人類は地上からその姿を消した。
災厄を生き延びた僅かな人々は、破壊されつくした地上を捨て、その住処を地下へと移していった。
膨張した人口を支えるべく、各地に建造されていた地下都市が、人類に残された大地となったのである。
人はその始まりの時と同じく、自らの過ちによって楽園を失った。

半世紀後。人類は再び繁栄を迎えていた。
『国家』という概念はすでに無く、それに代わって人々を導き、あるいは支配したのは『企業』だった。
自由競争との名のもと苛烈な競争の原理は世界を急速に回復させはしたものの、それに伴う歪みも、また確実に増大していった。
支配者となった『企業』はより強い権利と金を求め、そこに争いが絶えることは無かった。企業が全ての力を握る世界。ただ例外を除いて。

報酬によって依頼を遂行し、何にも組みしない傭兵、彼らは『レイヴン』と呼ばれていた。
地下世界有数の規模を誇る複合都市『アイザック・シティ』において、2つの巨大な企業が都市の支配権を巡る戦いを繰り返していた頃、テロリストによる大規模な事件が発生。
一般の住人を巻き添えにし、事態は最悪な状況を迎えることとなった。
飛び交う銃弾の中を逃げまどった一人の青年が騒乱の後に見たものは、いつの間にかはぐれてしまった家族の無残な死体であった。
『レイヴン』『赤と黒の機体』『Hのマーク』テロリストもろとも彼の家族を射殺したという憎むべき相手に関して、彼が知り得たのはそれだけしかなかった。

数ヶ月後、青年はネットワーク上である一人の存在を知る。
その人物はもとレイヴンであり、今はそのレイヴンを志す者へのマネージメントを行っていた。
家族を殺したレイヴンを探し出し殺す。
そのため、自らもまたレイヴンとなることを決意した.

ここにまた、数奇な運命の元に一人のレイヴンが誕生した。