STORY

人口爆発による食糧およびエネルギー資源の慢性的不足。
近視眼的な開発により無秩序に拡大する極地。
南北に二極化した享楽と貧困は、救いようのない諦観と憎悪を醸成し、国民国家政府は、徐々にその統治能力を失っていった。
頻発するテロと暴動により、多くの都市が廃墟と化す一方で、秩序の崩壊により重要度を増した軍隊は、
高度に機械化され、幾つかの企業が、強力な軍産複合体を形成、その影響力をかつてないほどに拡大させていった。

加速する破綻が、経済システムそのものの存続を危うくするに至り、大きな転機が訪れた。
すなわち、既に実質的な最高権力として機能していた6つの巨大企業グループが、国民国家政府による秩序維持に見切りを付け、
自らによる新しい秩序を構築するため、全面的な戦争(国家解体戦争)を開始したのである。

国家解体戦争は、企業側の一方的な奇襲によって始まり、
多くの国家軍隊が、企業の最新鋭兵器、特に30機足らずの新型ACの前に、なすすべなく壊滅していった。
戦争終結まで、およそ一ヶ月。
人類史上に類を見ない大規模クーデターは、極めて短期間の内に、圧倒的に決着する。

企業統治の開始から5年。
軍事力の独占と、人々に蔓延する無気力により、新しい秩序は表面上の安定を保っていた・・・

 

for Answer

戦争と、乱開発と、乱獲により、
大気と土壌の汚染が深刻化した世界。
危機的状況に陥った生活圏から脱すべく、
企業は巨大な空中プラットホーム「クレイドル」を開発し、
人類の過半数は高度 7000m 以上に位置するクレイドルで生きることとなった。

一方で、国家解体戦争において企業支配体制を確立した原動力といえる
人型兵器アーマード・コア 「ネクスト」 と、その搭乗者 「リンクス」 ・・・。
その圧倒的な力の個体依存性に危機感を抱いた企業により、
企業機構 「カラード」 管下の傭兵として地上に残されることとなった。

今や、企業軍の主力は巨大兵器アームズフォートであり、
かつて戦場を支配したネクストたちは、
薄汚れた地上で延々と続けられる経済戦争の尖兵と成り果てていた。