みずいろ   ねこねこソフト


いきなりレースゲーム系サイトにこんなコーナーを設けてもらってしかも扱ってるタイトルが18禁PCゲームというヲタ街道まっしぐらなシロモノばかりという轟・迷惑なゲームレビュアーBBBといーます。 僕のことについてはそのうちレビューコーナーTOPに書いてもらうのでここでは置いといて。 第一回はねこねこソフト第三段、「みずいろ」でお送りしたいと思う。 ねこねこソフトといえば同人あがりのメーカーという認識をお持ちの方が多いかもしれないけど、多分それ、間違ってません(爆) 非常に遊び心旺盛というか。
前作・前々作の「White」「銀色」をプレイされた人ならわかると思うけど、おまけシナリオのネタがぶっ飛びすぎはっきり言ってこのメーカーのゲームの価値の50%はこのおまけにあると言っても過言ではないだろう(偏見指数100%) 「なんだ、本編は大したことないのか」とは思うなかれ。
以下、箇条書きにて暫定評価。

○システム
去年の冬コミでブレイクした同人ゲーム「月姫」(TypeMoon)と同じ作成ツールを使っていると言えばわかる人も多いだろうか。ていうか逆なんだけどね。
よって、特化した部分は無し。「銀色」でも同じシステムを使っていたし、新鮮味には欠ける。が、前述した作品をプレイしてきた人には安心できると言い換えることもできる。難を言えばメッセージスキップが未読・既読に関わらず吹っ飛ばしてしまうこと。
これは早いうちになんとかすべき。
だが、みずいろでは攻略キャラによってシナリオの展開・キャラクター設定が変化するので(詳細はシナリオ項にて)特にメッセージスキップは必要ないかもしれない。

○音楽
これがなかなかに良い。「銀色」の音楽も有名どころが作っているという贔屓目こそあれかなりのクオリティだった。
主題歌の「みずいろ」(曲名)は必聴。冒頭部分のかなりいいところで再生されるので演出的にも際立つ部分が大きい。EDで流れたらさらに破壊力があったと思うのだがどうだろうか……
ところでこのフルコーラス版がディスク1に収録されているのだけど、どうも最初のとこで音飛びしてる模様。俺のだけ?(^^;
祖父地図の特典CDあるからいいけどね。

○CG
「銀色」の時からまたさらにレベル上がってる。
背景の描き込みも精細になっているし、彩色も丁寧だと思う。
イベントCGが淡く光っているというか、詳しいことはよくわからないがとにかく綺麗。ねこねこ頑張りすぎ。どこがしょんぼりなんだ、言ってみろ。
キャラデザも轟萌え。やたらとパンツを見せているのは狙ってるのか?
HCGも足にパンツを引っかけていたり、主人公がヒロインのパンツを脱がしにかかったり、パンツフェチには堪らないであろう(爆) くぅっ……パンツ萌え。

○シナリオ
現段階では日和シナリオをクリアしただけだが、かなり良いと思う。
パッケージ裏に書かれていることを記載。
「普通」とは…現実世界の普通では無く、あくまでも「ギャルゲー世界」においての普通です。

最初見た時は何かが決定的に間違っているような気がしたが、どうやらそれは杞憂に過ぎなかったようだ。
このゲームを通じてプレイヤーに伝えたかった「普通」というものを、見事に表現できていると思う。
少しネタバレになるが、日和シナリオにおいての日和の設定は「普通」とは言い難い。
だが、このキャラ攻略後にタイトルに追加される「みずいろ」シナリオにおいて、「普通」ではない何かを通じて「普通」というテーマを語っているのは素直に感嘆した。
シナリオの展開的には、最初に過去編があって、そこでの選択肢で攻略キャラが決定し、本編に入ると同時に個別シナリオが開始するようだ。
ルートによってキャラクターの設定そのものが変化する場合もある。
いわゆる「if」の世界というやつだろうか。
「過去にああしたから今のこのヒロインがあって、でもああしなければこのヒロインは今頃……」
というような。ギャルゲーでは結構珍しい手法なのではないだろうか?
他メーカーから出ている「椿色のプリジオーネ」というゲームではマルチ犯人・マルチ被害者というシステムらしいが、これは馬鹿すぎるので却下(爆)
現状ではここまで。次回はコンプリートした時にでも。
てゆーか次回ってあんのか?(ぇ

 


コンプリート後:レビュー

結構かかりましたがようやく全員クリアしました。
よってキャラクター別評価を記載します。

○片瀬雪希
 激LUV。
 俺の中でシスプリを超える瞬間だった。ごめんよ咲耶(爆)
 こんな妹、欲しいですね。勘違いされまくりたいです、ええ(´ー`)
 本編では日和に少し食われ気味でそこそこ萌える程度なのだけど、後半〜ED、Afterシナリオで爆発します。萌えが。
 俺的みずいろNO.1キャラ。

○早坂日和
 ポンコツ。それしか言いようがない(爆)
 ある意味で狙ってるとしか思えないキャラ。声が非常にマッチしてると思います。
 「おろおろ〜、あたふた〜」とか「えへへー、よかったね♪」とか。
 久しぶりにプレイ中の顔を親に見られたくない状況に陥りました。
 この子のシナリオだけ片岡ともさん(銀色の第一章と最終章担当)が書かれているんですが、やっぱりこの人のシナリオ、いいです。
 唯一「普通」でないキャラ。俺的萌え度はNO.3かな?

○進藤むつき
 他キャラ攻略ルートと専用ルートで性格が180度違う子。
 みずいろの魅力は、過去の選択肢が未来に影響を与えている点にあると言ってもいい。その演出が最も色濃く見えているのが彼女だ。
 普通に見ればただのおとなしい系キャラで収まるところを、別ルートで騒々しいキャラとして描いているため、「こんな子の別の顔を見る」という禁忌的な気分にさせてくれる。
 イベントCGでの彼女の目に注目。轟萌えます。
 ただ、Afterシナリオのリボンの色にはちょっと萎えました……
 ちなみにNO.4。延髄verでならNO.2にランクインしていたかも(笑)

○神津麻美
 微妙としか言いようがない。
 進藤嬢と同じくおとなしい系キャラ。ところどころ萌えるセリフや声はあった。確かにあった。
 ただ、あの教室のシーンでそれ以降も萌えれるか萌えれないかがはっきりと分かれると思います。
 俺ですか? 俺の場合は引きましたね(汗)
 それまでは結構いい線いってたんですが……
 シナリオ的には一番王道だったような気がします。最後の日記でもちょっと萎えました(^-^;
 NO.5にもランクインしないです、俺の中で。

○小野崎清香
 日常の話はこのシナリオが一番読んでて退屈しなかったと思います。
 他のキャラが毎日毎日似たり寄ったりの展開なのに対し、メリハリがあったかと。
 絵的には雪希よりも好きですね(^-^;
 気が強くてよく主人公と喧嘩するけど、実は内に弱くて脆い部分を持っていて……
 あーもう大好きこんな子(笑)
 少しネタバレになりますが。
 ラスト付近の大事にしていた瓶の砂を使うシーンで号泣しました。
 CG自体は使い回しなのに、それでもあれが頭に焼き付いて離れない。
 日和の次に心に残ったシナリオかもしれません。
 俺的萌え度NO.2。

○総合評価
 まさに王道で直球勝負。パッケージ裏に書かれた「普通のギャルゲー」の一文は伊達じゃない。
 ただし、キャラ萌え度は並みではない。KEYのゲームが好きな人ならまず確実に萌え転ぶだろう。
 シナリオに関しては、上記のKEYのゲームのような「奇跡」やら「永遠」やら「死」やらは無く、至って普通のシナリオ(一部除く)
 普通であるが故に、素直に感動できる内容だと思う。このゲームをやっていて、幾度か涙を流す機会があった。
 会話を楽しんで、キャラの可愛さに萌えて、少し泣けるゲーム。
 こんなのをやってみたいと思った人は「買い」だ、と言っておく。
 お約束だが最後に点数。
総合 シナリオ グラフィック サウンド 萌え度
90点 90点 95点 85点 90萌


 麻美さえ……(ぶつぶつ)

 次回は「夜が来る!」を予定。その前に「月姫」かも。