家族計画  D.O.

最近、自分がゲームレビューを書くのは自分が気持ちよくなりたいがためだと自覚して鬱気味のBBBです。
今回はD.O.の「家族計画」です。 買ってから知ったんですが、「加奈」のシナリオの人だったんですね。「ぷちチェリー」かコレか、どっち買おうかさんざん迷ったんですが、良かったです(^-^) それはもう恐ろしい葛藤でした。頭の中で「家族計画」と「ぷちチェリー」が、孝之と慎二に姿を変えてドツキ合いしていたんですよ。
結果、孝之のK.O勝ちでした。
決まり手はテレカの絵柄でした。ヒロインの一人の末莉(レジェンド・オブ・ロリ)が制服姿で、風でスカートが舞ってパンツ(白と水色のストライプ)が丸見えなんですが、これが俺の心を鷲掴みにして離しませんでした。
思えば、これが俺と彼女との出会いだったのかもしれません
出会いは数奇なものと言います。
この末莉との邂逅がもたらしたものは、もしかしたら俺という人間の破滅の予兆だったのかも……。
ではいざ、批評。

シナリオは全体的にコミカルタッチです。とにかく笑えます。が、このノリが肌に合わなければかなり寒いかもしれません(^-^; 俺的にはバッチリでした。
どこかノリが、ねこねこソフトの「White」なんですよ。
つまりネタがマニアックすぎて、わからなければつまらないというような。
基本パターンは親父役の寛が暴走して、主人公の司がツッコミを入れるというのが多かったですね。
ヒロインたちも時々電波バリ3になることがあり、飽きることなく楽しませてくれます。
総プレイ時間はかなり長いです。というかファーストプレイにかかる所要時間が。
俺は16〜8時間くらいかかった記憶があります。
そのうち、最初の1/2ほどは上記のようなノリで延々と話が進み、あとの半分が分岐とルート確定後のお話となります。
ファーストプレイだけなら、「君が望む永遠」と同じくらい長いです。
あちらは分岐が早かったために相当のプレイ時間を強いられましたが、こちらは分岐が後半の選択肢でのみ影響される(と思う)ので、既読スキップを活用すれば大体28〜30時間ほどでコンプリートできます。
これだけ長いにも関わらず、あまり苦にならないのは登場キャラたちが魅力的なおかげでしょう。


冒頭で司が路地裏で拾うことになる、中国人の女の子への認識の誤解を極限まで突き詰めたようなキャラ春花。

主人公と高校時代に普通とはちょっと違った肉体関係があり、主食はブロック栄養食、実は元ジャンキーだけどその設定はあまり活かされなかった生い立ちの不幸を一身に背負う、準。

あたかも銀色のねーちんを打倒すべく光臨を果たしたかのような黒き魔女。その言動を栗林みな実ボイスにあてはめると悶絶死必至、俺的セカンド萌えキャラ、青葉。
俺にも年上属性があったのか!
 

と正直びびらされたマダムビューティ。三十路の現実に怯え、日々を弱くたくましく、生きる女、真純。

こんな漢を親父と呼びたい。萌えるキチ○イにして元敏腕企業戦士。エロゲ界最強の男キャラ、寛。

……そして。
俺の人生を狂わせた憎きロリゾーンの支配者にして、飽くなき萌えな言動(俺的命名「神言」)で俺のハートを弄び、一歩間違えば三秒で世界の敵確定。ブギーポップに狩られる日もそう遠くはない。
エロゲ界の伝説にして最強のロリ中学一年生(少なくとも俺の中では揺るぎ無き事実)、職人芸のダンボールハウスが魂の在処。ホームレス少女、末莉。


一人だけ明らかに扱いの異なるキャラがいますが気にしないように。
とにかくこんな魅力的な彼女らが、ゲームを盛り上げてくれます。
別の意味でも盛り上げられます。危険です。

○システム
D.O.のゲームは「加奈」以来やっていないのですが、なかなか使いやすいと思います。セーブもコメント付きでわかりやすい。
声はないです。確かにこのセリフは声優さんをかなり選びます(^-^;
並みの声優さんでは表現できないのではないでしょうか。主に中学生とか。
惜しむらくは、フォントが変更できないことでしょう。
昔なつかしのDOSゲー時代のフォント、と言えばピンとくる人も多いのではないでしょうか。
最近の太字フォントに慣れてしまったせいか、どうにも見づらい。個人差はあるのでしょうけども。
バグも特にないです。

○音楽
I'veが全音楽を担当しているようです。
主題歌、エンディングテーマ共に、ゲームクリア後に聴くと涙を誘われるほどの出来です。さすがとしかいいようがありません。
劇中のBGMも凄くいい。ただ、いわゆる泣き所でかかる曲は大抵、OPとEDのピアノアレンジ曲ばかりだったのが残念です。
それが良いのだと俺的には納得してますけど(^-^;

○CG
原画は福永ユミさん。
初めて聴く&見る原画家さんなのですが、凄く可愛い絵をお描きになられます。
末莉は既に完成している!

のにはこの方の画力あってのものでしょう。
立ち絵は多いのか少ないのか、微妙なところです。パーツ換えは多いけどポーズ自体は少ない、そんな感じでしょうか。
イベントCGは、出来に差がありすぎて残念。
アゴしゃくれすぎ。

デッサン狂った絵がちらほらと見られて非常に残念です。
CGの出来映えは、ここ最近やったエロゲの中では平均レベルといったところでしょうか。

コンプリート後レビューに行く前に、未プレイでアンチネタバレ派でここで読み終えてブラウザの戻るを押す人のために一言だけ。
このゲームは途中でやめてはいけません。

必ず全員のEDを見ましょう。
人生の内の30時間をこれに費しても絶対損はしない、と胸を張って断言させていただきます。


コンプリート後:レビュー

※例によってネタバレしまくりなので未プレイの方は注意してください。
今回も各エンディングごとの感想形式です。
……なんて書いちゃいるが、俺が書きたいのはそんなことじゃないってみんなわかってくれてるはずだ。
それでは、GO!

○春花
途中で、「あれ、俺いつのまにAIRやってたんだっけ?」と思った(爆)。
感想は、一言で語るならAIRの美凪シナリオのようだった。
常に一歩先の展開が読めるストーリーに少々げんなり。
ありがちではあったが、それなりに楽しめた。
最後の一文には納得いかないのだが……。

○準
全シナリオ中で最も泣いた。
スタッフロールに入ったとき、一瞬バッドエンドか? 
とも思ったがエピローグで号泣。
これもAIRの美凪シナリオを彷彿とさせているが、根底にあるものが違うのでそれほど気にはならなかった。
家族計画というタイトルに相応しいEDだったと思う。
もうオムライスに足を向けて寝られない!(錯乱)

彼女の妹の景もいい。
末莉シナリオでの彼女のはっちゃけぶりは見ていて楽しかった。
だがお前には末莉は渡さん。

○青葉
まさか生きているうちに第二のねーちんに出会えるとは夢にも思わなかった。
いいんですよ! 
彼女の棘どころか槍のような言動、そのすべてが!
ああ、もっと俺を罵ってくれ!

お気に入りのセリフは「うるさい、黙れ」
末莉との喧嘩シーンなんて、俺はもうその場でマイスティックを握ろうかと思ったくらいだ。
両親を死をニュースで知って狂乱する青葉も激萌え。
その狂った笑い声をあげながら、どうか俺を踏みなじってください。
あ、もちろん凄く心温まる良いシナリオでしたよ(^-^;
燃えさかる家の中、死を覚悟した二人がかっこいいです。

○真純
これもまた家族計画にふさわしいED。
ただこちらはそこに至る経緯がまったく描かれていないのが残念でした。
やっぱり家は燃えるのだけど、火傷するのを厭わず司を助けようとする彼女に胸キュン。
こんな展開に実際に陥ったら、相手がたとえ三十路でも惚れちゃいますって(爆)。
司の第一印象と同じく、俺もこのキャラは最初はあまり好きではなかったが、それをあっさり覆してしまうくらい良いシナリオだった。
うっとりした流し目がお気に入り(笑)。

○末莉
実はこの間、レヴォに行ったんですよ。コミックレヴォリューション。
イベント後、東京の連中とご飯食べに行ったんですが。
そのときにね、あ、東京組に真崎梓君という方がいましてね。
いやもう、とんでもない御仁なんですわ。
その妄想力たるや、俺など足下にも及ばず。
街で女の子に声をかければ、十中八九成功しそうなほどのビジュアル系であるにも関わらずです。
そこで彼とどこまで本気なのか、ロリータコンプレックスについて話し合いましてね。
彼のストライクゾーンは、下は12、上は18だと言うんですよ。
そこで俺ね、彼にどのくらい本気で12歳の女の子と突き合い付き合いたいか聞いてみたんですよ。
「いやー、結構本気ですよ」
俺も彼も成人を迎えてかなり日が経つ。冷静に考えて、俺や彼の年齢で12歳の女の子と付き合うだなんて有り得ないことだ。
有り得たとするなら、それはよほど特異な人生を歩んできたか、運に恵まれていたか。いずれにしても求めて手に入るものではないだろう。
そこで彼が辿り着いた、12歳の女の子と付き合うための手段がコレ。
「もう出会い系サイトしかないですよ」
俺は思ったね。
彼は本気だ、と。
「やっぱり小さい頃から教育していかないとダメだと思うんですよ」

いいことを教えてあげよう。それは調教というんだ。
その後、二人して真剣に12歳少女本気論を語り合いながら、前の席の小学生か中学生くらいの女の子を眺めながら食事をした。
ややあって、俺はこう言ったのさ。
「俺はなんだかんだゆっても、ロリ系とはあまり付き合おうとは思わないんだよ」

幼い肢体には確かに魅力は感じるが、恋愛の対象として見れるかというとそうでもない。
どちらかというとそういうのは、父性的な視野で捉えていた。
彼の思考とかぶるが、俺も仮に付き合ったとしたら、相手が成熟するのを待ってから想いを添い遂げたいとその場で語った記憶がある。
とは言っても、その成熟基準は俺的に18歳前後。身体を重ねるならそれ以下は無理だった。
そう、この日は、まだ……。
そして俺は京都に帰ることになり、彼との別れ際、
「今度会うときはまた大悪司とかやって考え変わってるかもしれないですよ」

とそんな話をしていた。
俺は頭の中で、「それは当然だ。人は、本人の意志を無視して変わっていくものだ」と納得していた。
それから一ヶ月して、俺は変わった。
末莉LOVE!

中学生萌え萌え! 
成熟しきってないぷにで貧乳なボディナイス!

ああっ! 
俺も、俺を慕ってくれるスクール水着の中学生と一緒に風呂に入りたい!
そうだ、
ロリコンの何がが悪い!
我が尊師、沢村司様もおっしゃっておられる!

一緒に寝たい一緒に風呂入りたい一緒にトイレ行きたい一緒にお出かけしたい一緒に遊びに行きたい一緒になりたい一緒になりたい一緒になりたい! 
末莉! 末莉! ビバ! 末莉!

シチュエーションはこうだ。
俺「さあ、おいで、末莉」
末莉「ひきっ!?
俺「怖がることはない。俺も最初は痛かった」
末莉「痛かったって……おにーさんコレの上で何したんですかぁ〜っ!?
俺「時に賽銭箱は淫靡に人を誘惑する。俺はただ、その誘いを断れなかっただけさ」
末莉「何かかっこつけてるけど、変態ですよ〜!」
俺「ああっ! もっと言ってくれっ!
末莉「うわぁぁんっ!?」
俺「もっと、もっと俺をなじってなじってなじり倒……」
遙「涼くん! 何っ!? そのメスブタっ!」
俺「は、遙っ!?」
末莉「め、めすぶたって……ひんっ」
遙「最近私に萌えてくれないと思ってたら、こんな子供に萌えてただなんて……」
俺「違う、違うんだ遙! 実は末莉の前にもすずねぇで萌えてたんだ!
遙「う、うそっ!?」
俺「だが聞いてくれ、俺は……」
遙「私が何をしたっていうのよ!
俺「えっ!?」
遙「ただちょっと京都←→鹿児島間の電波の過ちで頭の足りない子、もしくはねーちん化してただけじゃない!
俺「いや、それはそれで充分萌えだったんだが」
遙「萌えてよっ……萌えてよぉっ!
末莉「うるさい、黙れ!
遙「…………っ!?」
末莉「おにーさんは今はわたしに萌えてるんです! おねーさんはひっこんでてください!」
遙「私たちはおまじないしてるの! 夜空に星が瞬くように、二人の心は離れないのよ!
末莉「わたし、知ってるんですよ、おねーさんが実は淫乱だってこと!」
遙「あっ……あれは茜がっ!」
末莉「その点、わたしは清らかです。 七生報国なんですよ!
俺「いや、末莉、それ面白いけど意味がわからん
末莉「わたしの妄想力はおにーさんを超えるかもしれないんです!
俺「そんなことは告白しなくていい……」
遙「そんなに、そんなにこの子のことがいいの……?」
俺「遙?」
遙「私、やっぱり成長しないほうがよかった? 三年はここまで残酷なものなの?」
俺「そ、それを言われると俺も辛いぞ……」
遙「P-mateの私のポスターでいたくせに!」
俺「た、確かに! 俺はあれで総計6回ぐらいはやっている……」
遙「ねー? やっぱり私の事が好きなんだよねー? これからずっとずーっと私のこと妄想して暮らしていくんだよねー?」
俺「ああ、そのつもりだったさ! だが、俺は新たな可能性に目覚めてしまった……ロリコン。素晴らしいものだ
遙「この子のこと……そんなにいいんだ。中学生好きなんだ、ロリコンなんだ! この子の中は麻薬なんだ!
俺「ああ、もう俺は戻れないんだ! 今も俺は末莉を求めている。一刻も早く末莉と一つになりたいんだ!
末莉「お、おにーさんっ……」
俺「遙。俺はこれからもお前のことを見ている。だから末莉のことも見させてくれ」
末莉「おにーさん……それなんか違う」
遙「なによ……」
俺「?」
遙「なによ、最近イ○ポ気味だったくせに!
俺「わああああああああ!!!???」 ※マジです。
遙「ね? 涼くんはもう私なしでは勃たない体になってしまったんだよねー? 今は他の子の萌えてたせいで不全になってるだけなんだよねー?」
末莉「おねーさんっ……ひどい、ひどいです! そんなこと言うなんて!」
遙「何とでも言いなさい! そうよ、私はさそり座の女になったのよ!
俺「遙……それは違う」
遙「え?」
俺「俺のナニは末莉に萌えることで既に完成しているッ!
遙「そ、そんなぁ!?
俺「認めたくないが、事実なんだ。せっくすはすごいんだ!
遙「う、う、うわあああああん!」
末莉「まねしないでくださいー!」
遙「メモリ……メモリ数えてやるんだから。ずっと数えてやるんだからー! いちまい、にまい、さんまい、よんまい……裏、いちまい、にまい、さんまい、よんまい……はちめが?
俺「ううっ……萌える! それは何度みても萌える!」
末莉「うあっ、お、おにーさん、わ、わたしも……だ、だっこ、だっこして……」
俺「ああああああああぁぁぁぁぁ……
以上(爆)。

○総評
これは末莉に萌えるゲームです(爆)。
ストーリーも切なく、心温まる家族の絆をテーマに、しっかりと描かれています。
やっていて、凄く励まされるゲームでした。
全体を通してお気に入りのセリフは、青葉の「生きるということは、問答無用なのよ」です。
このセリフが出てきたとき、俺は胸に固くいつか東京に住むことを再決心しました(爆)。
そして最後に一言。
良太、
お前を殺す。

総合 シナリオ グラフィック サウンド 萌え度 末莉vs遙
96点 93点 80点 89点 98萌 DROW

2001年度にやったゲームの感想特集でもやろうと思います。